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2012年1月 7日 (土)

柾目ネック

Truthの楽器は、アコギもウクレレも柾目に拘っている。

有名メーカーのように希少な材料だからと言って、不良になる可能性が高いのが解っていて板目のハカランダを使ってギターを作るような事はしたくない。

コリングスは良いハカランダの入手ができない理由からハカランダモデルの生産を終了したと聞いている。本来、それがメーカーとしての正しい姿だと思う。

数年後に不良になってしまうギターに自分のブランドを付けて販売する事はできない。

Fenderスタイルのギターのネックは板目のメイプルを使う

○×▲のネックの精度が良いとか、狂いが少ないとか色々な話が今までもあった。

きっと製造工程で相当神経を使って加工、検査を繰り返して製品にしているのだと思う。

でも、同じ工程で材料を柾目に変えれば、もっと良い物ができると解っているのに、板目しか使わない。

理由は材料の値段が高いだけ。

「板目でも大丈夫」と言う話は世間には沢山あるのだろう。

それは、板目しか使ってないメーカーが柾目の方が良いですよと言わないだけの話で、誰でも自分に都合の悪い事は言わない。

Fenderも昔はポリエステルの塗装したギターしかなく、その時に言っていたのは、ポリエステルの塗装の方が音が良いと言っていた。

ラルビがUV塗装に変えた時に言っていたのは、UVの方が塗装を薄くできるからラッカーより音が良いと言っていた。

板目のネックは反った時も修理が簡単なので良いと言っている人もいる。

コーヒーはインスタントコーヒーの方が簡単で良いですよと言っているのと同じである。

メイプルは非常に材料自体の動きの多い材で、柾目でも反ったり捻じれたりする。その反りや捻じれの量が板目より少ないだけで、不良にならないと言う事ではない。

楽器だけでなく、木製品の基本は柾目だと言う事は間違いない話。

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