Truth TST-001 完成しました。
Fender ストラトを元に、オリジナルボディーデザインです。
ボディー;トップ・バック・ヒール コンター
TSTオリジナルピックアップ;シングルサイズのハンバッキングですが、シングルピックアップの特徴を残したハムバッキングです。
ハムバッキングの場合の直流抵抗は6.0KΩです。同じ構造のダンカンHotRailが10.8KΩと16.9KΩなのでその違いが解ります。
Truth TTL-001のピックアップよりも少しだけ出力を大きくしました。
ハムバッキングと言うよりは、線の太いシングルピックアップと言えるような音です。
ホットレイルの様な、ハードなサウンドではなく、あくまでもシングルコイルと同じ感覚で弾く事ができます。
シングルコイルを弾いて不満に思う事。
線が細い。低音が足りない。ドライブしない。ノイズが多い。そんな不満を解消してくれます。
とは言っても、本来のシングルコイルの音は欲しいのでタップスイッチが付いてます。
タップスイッチでシングルコイルに切替えると、シングル特有の切れのある音やハーフトーンサウンドも問題なく出ます。
50年代のシングルサウンド~テキサスの太いシングルサウンドまで。そんなイメージのピックアップです。
ハムバッキングとシングルの出力は当然違います。
切替えた時に出力の差があると使い難い場合には、シングルヴォリウムとハムバッキングボリウムで出力の調整ができます。
その逆の使い方としては、例えばシングルヴォリウムを絞ってカッティング、ハムバッキングヴォリウムをフルにしてソロを弾くとか、ヴォリウムの片方をゼロにして、タップスイッチでスイッチング奏法など、通常のストラト配線では出来ない事もできます。
ヴォリウムポットとトーンポットはCTS製。
ヴォリウムにはハイパスのコンデンサーと抵抗を付けてあるので、ボリウムを絞った時にハイが落ち過ぎる事もなく、ヴォリウムのカーブも自然に聞こえる様に使い易くなっています。
トーンには、コンデンサーにオレンジドロップを使っています。トーンコントロールも、ただ音がこもるだけではなく、演奏上とても使い易く効きます。
フロントピックアップを使って、少しトーンを絞った時にはJAZZにも使える音になっています。これもハムバッキング構造の為に出来る事なのです。
レンジを広くする為に、内部配線にはBELDEN製の単線を使っています。
トレモロは、ゴトーの510。鉄サドル、鉄ブロック使用のハイエンドギターでは定評のあるトレモロです。
2点支持のスタッドは、スタッド自体ロックできる構造なので、全くロスなく軽いトレモロ操作ができます。
ナットは、Fender社が使用しているLSRローラーナットです。
糸巻きは、ゴトーのHAPM。絃ロックと糸巻き軸を上下させる事ができます。
2点支持トレモロ、ローラーナット、ロック糸巻きのセットで、トレモロを使用してもチューニングの狂いを無くしています。
ジャックはスイッチクラフト製を使用し、ジャックの取り付けには表ネジ止めのパーツを使用し、一番トラブルの多いジャックの交換も簡単にできます。
フェンダーのネックジョイントの利点と、欠点の解消をするウェッジジョイント。
ネックが左右に動く事はなく、その為にボディージョイント部にヒビが入る事もありません。
ウェッジジョイントは3点のネジでネックを確実に固定することができ、1絃側ボディーのヒール部分削る事で、ハイポジションでの演奏も実にスムーズです。
ネックは、経年変化によるネックの動きを出来るだけ少なくする為、メイプル柾目材を使ってあります。簡単に書いていますが、とても重要だと思っています。
ボディー ライトアッシュ2P トップ・バック・ヒール コンター加工
ネック メイプル柾目1P
指板 パーフェロー
指板R 300R
ナット巾 43
フレット数 22
フレット JESCAR製
スケール 25インチ
ピックアップ Truthオリジナル TSTシングルハムバッキング タップ仕様
ブリッジ Gotoh 510 鉄サドル&鉄ブロック
コントロール 2V・1T
5wayスイッチ・タップスイッチ
ジャック スイッチクラフト
ジャック取付パーツ 表ネジ止め
ボリウムポット CTS製
トーンポット CTS製
コンデンサー オレンジドロップ
オールニトロセルロースラッカー塗装
定価270000円(税別)