修理
March 30, 2016
February 10, 2016
November 09, 2010
June 09, 2010
フレット交換
ここ最近、立て続けにフレット交換の修理。
フェンダー テレキャスター
合理的に作られたフェンダーテレキャスターだが、メイプルワンピースネックのフレット交換だけは合理的には無理。
指板面の塗装は再塗装しなければ綺麗に仕上がらない。
ギブソンJ45
ギブソンは指板にフレット打つ時に、フレット溝にボンドを入れているので、フレットを抜いた後に溝を掃除しないと新しくフレットを打つことができない。
マーチン D35
1969年製のD35。以前にもフレット交換してあり、ネックリセットの形跡もある。
経年変化で、指板のアールは狂ってしまっているし、ネックの波打ちも。
フレット抜いて、指板アールを修整してからのフレット交換。
マーチン 0-18
これも年代物の0-18。フレット交換とナット交換。
May 27, 2010
ギター修理 力木はがれ 裏板 板目のハカランダ
板目の材料は良くないと過去にも言ってきているのだが。
楽器店からのメンテナンスで預かったクラシックギターのバックが板目ハカランダを使っている。
ハカランダを使っているのだから、安いギターではない、。数十万円はするだろう。
修理内容は力木はがれ。
板目のハカランダが変形して力木がはがれている。
ここまでは良くある話なのだが。
全ての力木を接着しても、裏板を叩くとビリビリ音がする。
力木接着が不完全なのかと思い、何度も調べてみるが接着には問題ない。
さて、裏板のどこがビビっているのか。。。
もしかして、糸巻きが共振しているのかとも思ったが、そうではなかった。
裏板をコンコン叩く事、数十分。。
やっと裏板が浮いている場所が解った。
なんと、サイドの板から裏板が浮いていたのだ。。
ブックマッチなので、左右同じ部分がサイドの板から浮いている。。
「だから、板目は使うなと言ってるじゃないか!」と心の中で叫ぶ。
インドローズでも同じなのですが、バックの板を手のひらか指先でなぞってみてください。
変形していませんか?
部分的に膨らんでいませんか?
裏板をコンコンとノックすると、ビリビリと返事がきませんか?
April 19, 2010
ギター 乾燥 板割れ
久しぶりに暖かい日だ!と喜んでいる
が、温湿度計を見ると、気温25℃ 湿度24%
表割れのギター修理、ここ1週間、湿度調整しながら割れが塞がるまで待っていたのに
また割れの口が開いてしまった
油断大敵
April 07, 2010
ギター修理 リペア 弦高 絃高
ギター修理ではないのですが、相談や持込で多いのが絃高(弦高)についての事です。
先日も、マーチンのギターでしたが弾きにくいので何とかならないかと言う相談。
エレキギターであれば、6角レンチがあれば自分で調整できるので問題はないのですが、アコースティックギターは道具も工具もない状態では自分で絃高を調整するのは難しいです。
フィンガースタイルのギターを弾くには、絃高が低ければ低いほど弾きやすい訳で。
低くすると今度はビビる。 なので、ネック、フレット調整が必要になります。場合によってはナット調整。
先日のマーチンは、ナット、ネック、フレット調整をして、12F上で1絃で絃高を1.6ミリ、6絃で絃高を2.2ミリに調整しました。
ちゃんと調整された楽器は今まで弾けなかったフレーズまで弾けるようになりますよね。
ギター修理 リペア
日々のギター修理で思うこと。。。
毎日、ギター修理の仕事をやっていると色々なギターが持ち込まれる訳ですが。
最近困った事が続いたので。
それは、接着剤なんですが。
大抵、壊れたものは治そうと思うのは当たり前の事なので、自分でも治して使おうと思うタイプの人間なので同じ発想をするのですが。
ギターが壊れる場合、「割れ」「剥がれ」「取れ」が大半です。
そこで活躍するのが、接着剤
ホームセンターに行けば、どんなものでも治せるという気持ちにさせられてしまいます。
ほんとにそれで治れば問題ないのですが、接着剤の取り扱いは簡単なようでとても難しいものです。
難しいので、ホームセンターの棚いっぱいに商品が並んでいる訳です。
自分で治す気持ちは理解できるので、賛成なんですが、接着剤を間違って使うと、壊れた状態よりも酷くなって余分に修理代がかかってしまいます。
溶剤を含んだ接着剤であれば、ラッカー塗装まで溶かしてしまいますし。
溶剤を含まない接着剤は、接着力が弱く、あとで取れてしまう事になったりします。
かと言ってエポキシは、扱いにくいし。
ギターの修理の場合、自分で接着剤を買って治そうと思うのは止めて、修理依頼した方が良いと思いますが。
どんなものでしょうか。。。
October 29, 2009
Finger Ease
楽器店からメンテナンスを依頼されるギターの中に、たまにネックがベタベタしたものがあり、汚れなのだろうと思っていたのだが汚れを全部落とすと塗料がなくなっている。
最近解ったことなのだがFingerEaseの類の弦潤滑剤をネック裏にも使っているようだ。
マーチンやギブソンのようにラッカー塗装したものは少しずつ溶かされていってしまう。
ネック裏に使えば滑りが良くて弾き易いかもしれないけれども。使わない方が良いのでは?
September 23, 2009
絃の巻き方
修理やメンテナンスに持ち込まれたギターの絃の巻き方が気になる時がある。
これはスチール絃のギター限定の話だが。
当然、糸巻きのシャフトへの巻数が人それぞれバラバラなのだが、絃が重ねて巻かれているもの、極端に少ないもの、絃によって巻数が極端に違うものなどさまざま。
私はギター作りの道に入った時から現在まで同じ巻き方をしている。
それは、1絃2絃は2フレット分の長さを巻く、3絃4絃は1.5フレット分巻く、5絃6絃は1フレット分巻く。
こうやって決めておくと、いつもと違うメーカーの絃を試す時にも都合がいい。
同じテンションで音の違いを比べられるからだ。
もう一度巻き方を見直してはいかがでしょうか?
より以前の記事一覧
- ギターの表板の凹み膨らみ 2009.09.22
- カマカ 表板割修理 2009.07.20
- 板割れ 2008.02.02
- 瞬間接着剤 2007.07.28
- マーチン ピックガードはがれ、浮き 2007.02.01
- シリコン入りワックス 2007.01.20
- タートルワックス TurtleWax 2006.09.26
- 梅雨 2006.07.21
- ブリッヂ交換 2006.01.10
- ストラップピン 2005.10.08
- ウクレレ ピッチずれ 2005.10.07
- マーチンギターのネックリセット 2004.12.22
- OM45GE 修理 2004.11.18
- マーチンギターの修理 2004.11.16
- 修理あれこれ 2004.11.15