ギター修理 力木はがれ 裏板 板目のハカランダ
板目の材料は良くないと過去にも言ってきているのだが。
楽器店からのメンテナンスで預かったクラシックギターのバックが板目ハカランダを使っている。
ハカランダを使っているのだから、安いギターではない、。数十万円はするだろう。
修理内容は力木はがれ。
板目のハカランダが変形して力木がはがれている。
ここまでは良くある話なのだが。
全ての力木を接着しても、裏板を叩くとビリビリ音がする。
力木接着が不完全なのかと思い、何度も調べてみるが接着には問題ない。
さて、裏板のどこがビビっているのか。。。
もしかして、糸巻きが共振しているのかとも思ったが、そうではなかった。
裏板をコンコン叩く事、数十分。。
やっと裏板が浮いている場所が解った。
なんと、サイドの板から裏板が浮いていたのだ。。
ブックマッチなので、左右同じ部分がサイドの板から浮いている。。
「だから、板目は使うなと言ってるじゃないか!」と心の中で叫ぶ。
インドローズでも同じなのですが、バックの板を手のひらか指先でなぞってみてください。
変形していませんか?
部分的に膨らんでいませんか?
裏板をコンコンとノックすると、ビリビリと返事がきませんか?