« August 2009 | Main | October 2009 »

September 2009

September 23, 2009

絃の巻き方

修理やメンテナンスに持ち込まれたギターの絃の巻き方が気になる時がある。
これはスチール絃のギター限定の話だが。

当然、糸巻きのシャフトへの巻数が人それぞれバラバラなのだが、絃が重ねて巻かれているもの、極端に少ないもの、絃によって巻数が極端に違うものなどさまざま。

私はギター作りの道に入った時から現在まで同じ巻き方をしている。
それは、1絃2絃は2フレット分の長さを巻く、3絃4絃は1.5フレット分巻く、5絃6絃は1フレット分巻く。

こうやって決めておくと、いつもと違うメーカーの絃を試す時にも都合がいい。
同じテンションで音の違いを比べられるからだ。

もう一度巻き方を見直してはいかがでしょうか?

|

September 22, 2009

ギターの表板の凹み膨らみ

アコースティックギターやウクレレは数年使っていると大なり小なり表板の膨らみ又は凹みが出てくる。
絃の力で表板を引っ張っている訳だから仕方ない。
今まで表板の膨らみの修理は不可能と答えていた、今後も同じである。
表板の膨らみを治す所もあると聞くが、詳しく聞いてみると表板に力木を足して変形した表板を平らにしているらしい。
確かに、膨らみや凹みはそれで少しは治るかもしれない。 
「形だけでも何とかならないか」という修理であればそれでいいのかもしれない。
でもギターもウクレレも楽器である。形さえ治ればそれでいいとは思えない。
なので今後も表板の膨らみ凹みの修理は出来ないとお断りしていこうと思う。
数年前、楽器店からTruthウクレレの表板の変形の修理が届いた。その時も申し訳ないと思ったがお断りした。
他所の修理屋さんで治ると言われたのだが、Truthウクレレとして音を犠牲にしてまで形を治す事は出来ないのである。
弾かない時は絃を緩めて頂ければ表の変形も修理する程にはならないのですが。

|

September 14, 2009

Truth TT-004 アコースティックギター 5Aコア

Truth TT-004 アコースティックギター 5Aコア

新作のTruthギター初めてのコアボディーギターです。見事なトラ杢です。ギターサイズの5Aコアは希少ゆえに高価です。 コアに良くある縦の木目の黒いラインの少ないものと言うリクエストにも応える事ができて材の面では文句なしです。
問題は音だったのです。初めてのコアのギターなのでスプルースの様に音を作る事ができるのだろうかと不安いっぱいでした。今までにマーチンのコアボディーを何本も弾いた事があったのですが、スプルーストップと比べるとお世辞にも良い音とは言えるギターにはめぐり合っていませんでした。この事も製作の不安になっていたのです。

表板の力木を0.1単位で削っていき納得できる音に加工していくのですが、果たしてスプルースの音決めと同じ具合でいいのだろうかと手探り状態でした。
結果的には音決めしたイメージのままに仕上ってくれました。スプルースにも負けないくらいの音を出してくれました。
中音域のカラっとした感じの音が基本になり、高音と低音はヌケの良い音になっています。
この音なら”アリ”だと思います。


ハードケースの中貼りもボディーに合わせて自分で作ったのでピッタリです。
自分もハードケースに不満を持っていても、ケースを作る事はできないのでストレスの溜まる問題でしたが、これで解決です。どんな型のギターが注文されても大丈夫です。
ただ、ハードケースだけの注文は請けません。ご了承下さい。


スプルーストップの次は、コアボディー いかがですか?


               
トップ           コア5A         
バック&サイド      コア5A 
ボディー厚        85-105
ボディバインディング  ローズ+ヘリンボーン
ロゼッタ          メキシコ貝

指板            エボニー
指板巾          45-57(12F)
指板R           R400
スケール         644
ポジ            メキシコ貝
ネック           ホンジュラスマホガニー

ブリッジ          エボニー
ペグ            SE510-06M XGメッキ
ナット/サドル 牛骨

ニトロセルロースラッカー塗装


Tt004102
Tt004103
Tt004104
Tt004105
Tt004107
Tt004108
Tt004109
Tt004110


|

September 05, 2009

Truth TMC-CUSTOM コンサートウクレレ

Truth TMC-CUSTOM コンサートウクレレ
このウクレレはカスタムオーダー品です。見た目はシンプルなウクレレですが随所にこだわりがあります。
オーダーを請けた時に「こだわり」を聞いて楽器を良く知っている方だと思いました。
”こだわり”の第一は、「木目が真っ直ぐなこと」、第二に「フレットの足が絶対に出ないこと」。その他の要望は、シンプルなこと、ネックはホンジュラスマホガニー、指板はエボニーなどでした。
コアの木目で真っ直ぐなものは少ないのです、コアの中でも1割くらいしかないと思います。
Truthのギターもウクレレもフレットの足は、出ません。 何年経ってもでません。
企業秘密と言う事ではないのですが、あえて言う事もないだろうと思い言っていないのですが、指板の両サイドは指板材と同じものでバインディングしてあるのです。これは2年ほど前に仕様変更しました。
シンプルですが楽器として大切な部分にこだわりのあるウクレレになりました。こういうウクレレは作っていて楽しいものです。
依頼者のブログにこのウクレレの事が載っていますのでご参考に。


仕様;
ボディー 2Aコア(実際は3Aくらいの感じですがTruthには3Aがないので)
ネック ホンジュラスマホガニー
指板 エボニー 400R
フレット 2ミリ巾
ブリッヂ エボニー
糸巻き ゴトーUK700
ニトロセルロースラッカー塗装

Tmccst_015
Tmccst_016
Tmccst_017
Tmccst_018


|

September 03, 2009

ハカランダ柾目 NO.4

ハカランダの柾目材の紹介です。全部で4セットある内の1セットです。NO.4は小さいので000型くらいまでの大きさです。Truth TT-001,TT-002は作れる大きさです。
Truthギターでは板目の材料は使わないので以前に作ったTE-001が最後のハカランダのモデルになると思っていたのですが、運良くハカランダ柾目を見つける事ができたので半年前に入手しました。
来年の生産になりますがカスタムオーダーで作ってみませんか?
ヘッド、ボディ、指板巾、ネック厚、ポジションマーク、ブリッジ、その他全てフルオーダー可能です。
もう2度と手に入らないかもしれないハカランダ柾目です。
ご質問ご要望をメールにてお聞かせ下さい。

Jacaranda_008
Jacaranda_004


|

September 02, 2009

ハカランダ柾目 NO.3

ハカランダの柾目材の紹介です。全部で4セットある内の1セットです。
Truthギターでは板目の材料は使わないので以前に作ったTE-001が最後のハカランダのモデルになると思っていたのですが、運良くハカランダ柾目を見つける事ができたので半年前に入手しました。
来年の生産になりますがカスタムオーダーで作ってみませんか?
ヘッド、ボディ、指板巾、ネック厚、ポジションマーク、ブリッジ、その他全てフルオーダー可能です。
もう2度と手に入らないかもしれないハカランダ柾目です。
ご質問ご要望をメールにてお聞かせ下さい。

Jacaranda_007
Jacaranda_003


|

September 01, 2009

ハカランダ柾目 NO.2

ハカランダの柾目材の紹介です。全部で4セットある内の1セットです。
Truthギターでは板目の材料は使わないので以前に作ったTE-001が最後のハカランダのモデルになると思っていたのですが、運良くハカランダ柾目を見つける事ができたので半年前に入手しました。
来年の生産になりますがカスタムオーダーで作ってみませんか?
ヘッド、ボディ、指板巾、ネック厚、ポジションマーク、ブリッジ、その他全てフルオーダー可能です。
もう2度と手に入らないかもしれないハカランダ柾目です。
ご質問ご要望をメールにてお聞かせ下さい。
Jacaranda_006
Jacaranda_002


|

« August 2009 | Main | October 2009 »