裏板 力木浮き 離れ
非常に暑かった夏もやっと終わりっぽいけど蒸し暑い日は続いてます。
修理でよくあるのが力木離れ、裏板と力木が離れてしまって裏板を叩くとビビる音がしたり、絃の振動で共振しノイズを出す場合があります。
「力木離れ」と修理では呼んでいますが、実際には力木が離れたのではなくて、裏板が反った為に力木と離れてしまったのです。
裏板が板目の材料を使っていると反りも大きくなります。楽器は柾目が基本と言ってきていますが、インドローズもだんだん太い木がなくなってきて柾目で木取れなくなっているようです。
昔はエボニーと言えばインドだったのですが、今はインドのエボニーも細い木ばかりでアフリカエボニーが主流になってます。
インドから買ったからインドのエボニーだと思っていると大間違いで、インドの商社がアフリカから輸入して商売しています。
近い内にインドローズも柾目は無くなるんでしょうね。代わりにインドネシアローズ=ソノケレンが主流になるのかもしれません。
希少な木なのだから入門用の中国製の安い楽器には木を使わなきゃいいのになぁと思う事も。どうせ一生大事にする楽器ではないんだから。
The comments to this entry are closed.
Comments