マーチンギターの修理
マーチンのギターの修理を数多くやっていると、マーチンってギターはよく出来てるなぁって思わされます。
なにが良く出来てるかと言うと、修理できる様に作ってある。ってことです。
アコースティックギターは長年使っているとブリッヂ周辺が持ち上がってきます。
絃の力に負けて表の板が変形してしまいます。これは仕方のない事なんですが、1度変形した表板は元には戻りません。この場合の修理方法はネックの角度を変える方法しかありません。一般にネックリセットと言われてる修理です。
マーチンのネックリセットは、リセット出来る様に作ってあるので、素晴らしいなぁと思います。
15フレットを抜いてそこに小さな穴を開けて、その穴から蒸気をいれると接着剤が緩んでネックを外す事ができます。
ギターは修理して使っていれば長持ちします。100年くらいは使えるのではないでしょうか。。。
マーチン以外のギターで、修理の事を考えて作ってるギターはなかなか存在しないです。残念。。。
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Comments
マーチンギターのメンテナンスを
お願いしたいのですがどのように申し込みを
すればよろしいのでしょうか?
ご連絡をお待ちしております。
Posted by: arima takahiro | May 31, 2006 10:34 PM
HD-28を使っています。使用して2年くらいになりますが、最近ネックが起きてきます。
しばらく弾かないでケースに入れて(弦は少し緩めて)しまっていたら、ネックが起きていました。ボディに長いものさしをあててどれくらい上に持ち上がっているか調べたところ7mmでした。一回修理に出して、正常になって帰ってきたのですが、ミディアム弦を張ってしばらく弾いていたらまたネックが起きてきました。ギターを横にして胸前で抱えて、すこし力を入れると、少ししなります。ネックが他のギターと比べると非常に柔らかい感じがします。このままではこのギターは弾けません。弦もライトゲージ以下しかはれない?高価なギターなのに?と今戸惑っています。何かいい対処方法がありますか?宜しくお願いします。
Posted by: 下窪 | March 10, 2009 01:30 PM
お問合せありがとうございます。
ネックはギターによっては弱いものもあります。木なのでバラつきがあるのは仕方ない事だと思います。
1度修理に出して正常になったと言う事なので、その時はネックに熱をかけて反りを戻したのだと思います。ただ、元々弱いネックだと一時正常になっても絃の力でまた反ってしまいますので、弾かない時は完全に絃を緩める必要があります。毎回、絃を緩めると1絃や3絃が直ぐに切れてしまいます。そう言う場合は、切れる絃以外を完全に緩めて下さい。そうすれば、熱で治したネックも問題なく使う事ができます。
違う修理の方法は、フレットの足の太めのものに交換をして、フレットがくさびの替わりになってネックが逆に反ります。この場合、どの位反るかは勘に頼るしかないのでやってみなければ解らないですが、熱だけで治すよりも熱とフレットの両方で治す方が、絃の力に対しては強いです。
ネックの反りだけであれば以上のような修理になりますが、ネックヒールとボディーに隙間があるなら、ネックリセットの修理が必要になります。
どちらにしても弾けない状態であれば、修理した方が良いのではないでしょうか?
Posted by: フォーエム 福原 | March 10, 2009 02:44 PM
ありがとうございます。熱で治したと言っていました。ライトゲージに替えて、できるだけネックに負担がかからないように、使用後は上記の管理の方法で対処してみたいと思います。それでも改善しないときはまた、ご相談申し上げます。(念のために、今の症状は、反るというよりネック全体が前方に起き上がる感じです。ネックヒールとボディに隙間はありません。ネックリセットとはどのような修理なのでしょうか。また、金額はどれくらいかかるのでしょうか。
Posted by: 下窪 | March 10, 2009 04:35 PM
ネックリセットは、ネックジョイント部分の不良や、表板の変形によってネックをジョイントし直さなければ治らない修理の事を言います。
下記URLに写真があります。
http://form.cocolog-nifty.com/form/2004/12/_.html
Posted by: フォーエム 福原 | March 10, 2009 05:04 PM